他にもおすすめ映画

私が過去に見て面白かった映画を挙げるのはむずかしいですが、私の好きな映画のひとつにマーティン・スコセッシ監督の「グッドフェローズ」があります。グッドフェローズはアメリカに実在したマフィアの一派に所属していたヘンリー・ヒルを通して彼と彼をとりまく仲間たちのヤクザ人生を描いた映画です。

作品ではレイ・リオッタが若き日のヘンリー・ヒルを演じており、その仲間に「カジノ」で有名な俳優のジョー・ペシ、そしてアイルランド系移民のマフィアを演じるロバート・デニーロが登場します。
作品では金のためなら殺人も厭わない米国のアメリカマフィアのリアルな姿がまざまざと映し出されており、マフィア同士の仲たがいでの殺人は寒気がするほどですが、全編にわたって感じ取れる「リアルなマフィアのライフスタイル」はまさにホンモノの迫力があり、犯罪映画好き・マフィア映画好きであれば満足できる一本だと思います。

古い日本映画でいうと

最近、自宅で契約しているケーブルテレビの日本映画をよく観ているのですが、中でも特に面白かったのは勝新太郎主演の白黒映画「不知火検校」です。

検校(けんぎょう)とは江戸時代まで続いた日本の視覚障害者の区分のひとつであり、視覚障害者たちをたばねるトップの存在です。検校はいわゆる按摩マッサージを行う視覚障害者の座頭をたばねる地位にある唯一の存在であり、その権力は大店の問屋の旦那にも匹敵します。

さて、この映画では貧しい家庭に生まれた盲目の少年がやがて按摩を生業とする座頭になるも、持ち前の欲深さから検校を殺して自分がその地位に座ることを画策。実際に行動を起こして成功し、検校になってのし上がる過程が描かれています。

勝新太郎演じる主人公はどんな手を使ってでも検校になることを厭わない大悪党ですが、この欲深さはその後この映画がきっかけとなってシリーズが生まれた「座頭市」シリーズの主人公、市とは180度異なる「人間くささ」があります。

座頭市シリーズの源流を知りたい人は、不知火検校をぜひ一度ごらんになってみることをおすすめします。

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